テスラは、世界で最も売れているプラグインおよび二次電池式電気自動車の乗用車メーカーとして位置づけられており、2020年の販売において、プラグイン・セグメント(ハイブリッド車を含む)で16%、バッテリー・エレクトリック(純粋な電気自動車)で23%の市場シェアを獲得している。テスラ 68キロバイト (9,164 語) - 2022年2月20日 (日) 18:39 |
製品やサービスを評価する有力専門誌を発行する米非営利団体「コンシューマー・リポート」は18日、米国で販売される自動車のうち、最も信頼性の低いブランドに電気自動車(EV)大手テスラの車や競合社の電動SUV(スポーツ多目的車)を含めた。
同団体によると、テスラは28ブランド中27位で、フォード・モーターの「リンカーン」ブランドを上回っているにすぎない。
車両テスト担当ディレクター、ジェイク・フィッシャー氏は、デトロイト自動車記者協会でのプレゼンテーションの中で、「自動車カテゴリーとしての電動SUVは、信頼性の面で絶対的に最下位だ」と指摘。電動SUVの中では、フォードの「マスタングMach-E」が「平均を上回る信頼性を持つ唯一の車」だと述べた。
コンシューマー・リポートは、テスラのセダン「モデル3」を推奨し、その信頼性を「平均」と評価。しかし、フィッシャー氏は、その他のテスラ車は平均以下だとしている。
テスラのベストセラーであるSUV「モデルY」には、ボディーパネルの取り付け不良や雨漏り、空調制御の問題があるという。また、大型SUVの「モデルX」については「タカの羽のようなドアにまだ問題がある」と指摘した。
コンシューマー・リポートは、テスラの自動運転システム「オートパイロット」と「フルセルフドライビング」に批判的だ。フィッシャー氏によると、コンシューマー・リポートは、安全に運転を引き継ぐことができない技術にドライバーが頼りすぎることを依然懸念しているが、それは信頼性のスコアには影響していないという。
同氏は「フルセルフドライビングは、完全な自動運転ではない」と指摘。「便利な機能だ」。
また、EVの駆動システム(パワートレイン)は、問題の主な原因ではないと説明。オーナーから報告される問題は、他の機能に関するものだ。
その上で、「(メーカーは)EVを技術的な実験台にしている」と指摘。「それが故障を引き起こしている」。
今回の調査では、全体のトップブランドは「レクサス」で、トップ10のうち8ブランドが日本車だった。これは長年の傾向だ。
デトロイトの自動車メーカーが所有するブランドでは、「ビュイック」が5位で、唯一トップ10入りした。
中国で組み立てられている「ビュイック・エンビジョン」は最も信頼性の高いコンパクト高級SUVとなった。
https://jp.reuters.com/article/autos-electric-reliability-idJPKBN2I32N6